天皇は日本国民統合の象徴

天皇は日本国民統合の象徴:目次

 

 

 

こんにちは!「スメラミコト物語」を運営しているみっちーです。

 

 

今回のテーマは『天皇は日本国民統合の象徴』です。

 

 

そもそも『象徴』とはどこからきた言葉なのか?現在の天皇はどのような仕事をしているのか?一般国民とどう違うのか?などといったことを紹介します。

 

 

それではいってみましょう!

 

 

『象徴』の生みの親は5千円札でおなじみの新渡戸稲造?

『天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く』

 

 

日本国憲法第1章第一条にはこのような記載があります。

 

 

現在の天皇は、日本国民の総意によって、日本国および日本国民を象徴する存在といったところでしょうか。

 

 

現在の『象徴天皇制』とよばれるようになったのは、戦後、憲法草案を作ったGHQ(連合国総司令部)のスタッフといわれていますが、その元となったのは5千円札でおなじみの新渡戸稲造(にとべいなぞう)が英語で書いた『日本』という著書の中にある、

 

 

『天皇は国民の代表であり、国民統合の象徴である』

 

 

という一文が参考になったのではないかといわれています。

 

天皇の仕事(公務)は非常に激務

続いて、天皇はどのような仕事をしているのでしょうか?見てみましょう。

 

 

『血筋だけで働きもせず、税金で暮らしている』などという心無い人間もいますが、天皇および皇室の仕事については宮内庁のHP(宮内庁の公式ページ)で確認することが出来ますが、とんでもない激務です。現場では分単位のスケージュールが組まれているといいます。これを見ると私なら絶対にやりたくありませんね。

 

話を戻しましょう。

 

 

天皇は『国事行為』と呼ばれる公務、および『国事行為以外』の公務に携わります。順番に見ていきましょう。

 

 

@国事行為とは

 

:国会で承認された内閣総理大臣の任命、内閣の指名に基づいた最高裁判所長官の任命、国会の召集、衆議院の解散、総選挙の公示、憲法の改正・法律・政令および条約の公布、官吏の任免・全権委任状および大公使の信任状の認証、大赦・特赦・減刑・刑の執行の免除および復権の認証、栄典の授与、批准書・外交文書の認証、外国の大公使の接授と大喪の礼などの儀式、などなど非常に多岐にわたります。

 

 

ただし、これらの公務は天皇が独断で行うことは出来ません。内閣の助言と承認が必要となります。理由は、あくまでも天皇は『象徴』であるからです。また、下記のように日本国憲法第1章の第三条、第四条にて定められている通りで、政治的な活動は一切できません。(ちなみに選挙権も、被選挙権もありません)

 

第3条 天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ

 

第4条 天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない

A国事行為以外の公務とは

 

:皇居・宮殿での行事および全国各地の式典への出席、災害地の見舞い(2011年の東日本大震災の時も被害にあった国民を励ますため、美智子皇后と現地へ訪れました),福祉関係施設への訪問、外国への訪問、日本を訪問した国賓(こくひん)・公賓(こうひん)をおもてなし、伝統文化の継承(各種儀式)などがあります。

 

基本的に国事行為以外の公務については、内閣の助言と承認を必要しないという事になってはいますが、実際には内閣が無関係というわけではないようです。

 

天皇は一般国民と何が違うのか?

『君臨すれど統治せず』

 

 

象徴天皇制と呼ばれる現代において、天皇はこのような位置づけといっていいでしょう。

 

 

それでは天皇は一般国民と何が違うのでしょうか?そもそも天皇は日本国民なのでしょうか?

 

 

まず、日本国民とは何なのか?ということを整理してみましょう。国籍法には以下のような内容が書かれています(読みやすくするために、原文を少し書き換えています)

 

日本国民の定義

 

@生まれたとき、父親もしくは母親が日本国民である。または両方が日本国民であること

 

A生まれる前に死亡した父が死亡の時に日本国民であったとき

 

B日本で生まれた場合において、父母がともに知れないとき、又は国籍を有しないとき

 

C元々外国人であっても、帰化して日本の国民になる場合(法務大臣の許可が必要)

 

ここで天皇について記載された日本国憲法第1章第一条の条文を振り返ってみましょう。

 

 

『天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く』

 

 

『日本国および日本国民の象徴』という事が記載されていますから、天皇を日本国民としてみるのは少し違う感じがしますね。少なくとも、我々一般国民とは違うという事だけは間違いなくいえますね。

 

 

実際、一般国民とは例えば下記のようなものが違います。

 

@天皇は選挙権および被選挙権が無い

 

A天皇は『職業選択の自由』が無い

 

B天皇(および皇族男子)は当人同士の意思だけでは結婚できない(皇室会議の承認が必要)

 

C天皇(皇室)は苗字が無い

あくまで一例ですが、このような違いがあります。

 

 

天皇の国籍の有無については専門家の間でも意見が割れている状態ですが、

 

 

『天皇といえども日本国籍を有する自然人のひとり』(1989年に起きた『記帳所事件』の東京高等裁判所の判決文)、すなわち一般的な日本国民とは異なるものの、日本国籍を有しているとみる専門家が多い状態です。

 

天皇家は世界の王室の中でも別格

最後に天皇家と世界の王室について紹介したいと思います。

 

 

現在(2018年10月時点)、世界には天皇家を含めて約30の王室が存在します。

 

 

天皇家と世界の王室の違いは、何といっても歴史の長さです。別格です。

 

 

天皇家は現存する世界最古の王族であり、その歴史は2,700年にもおよびます。初代天皇・神武天皇および2代天皇・綏靖天皇(すいぜい)〜9代天皇・開化天皇までのいわゆる欠史八代(けっしはちだい)の、実在が疑問視されている天皇を除外して考えたとしても、実在したとされている最初の天皇である第十代天皇・崇神天皇(すじん)の時代から考えて約1,500年もの歴史があります。

 

 

他の王室とは格が違いすぎます。

 

 

他に歴史が古い王族として知られるイギリス王家ですら、その始まりはノルマンディー公ウィリアムがイングランドを征服した1,066年ですからね。

 

 

世界史の常識からすると、ひとつの王室がいくつもの戦争があったにもかかわらず(しかも戦いに負けていることもある)、滅びずに残っているという事は考えられないわけです。ひとつの王朝が滅びるときは、王室は一族根絶やしにされるのが常識ですからね。

 

 

日本人にとっては何でもない事でも、なぜこれほど長期にわたって天皇家が残り続けているかということが、海外の人達からすると不思議で仕方ないということなんですね。

 

 

 

ということで、今回は【天皇は日本国民統合の象徴】でした。

 

 

この記事の最初に戻る

トップへ戻る