天皇家専用の食材生産地【御料牧場(ごりょうぼくじょう)】

天皇家専用の食材生産地【御料牧場(ごりょうぼくじょう)】

 

 

こんにちは!「スメラミコト物語」を運営しているみっちーです。

 

 

当たり前の話ですが、天皇家の方々も我々一般人と同じく、食事をとります。天皇家の方々の日々の食卓に出される料理。その料理に使われている食材とは、いったいどこから仕入れているものなのでしょうか?

 

 

今回のテーマは『天皇家専用の食材生産地【御料牧場(ごりょうぼくじょう)】』です。

 

 

それではいってみましょう!

【御料牧場】皇室専用の食料生産地

天皇家の日々の食事は栃木県にある【御料牧場(ごりょうぼくじょう)】と呼ばれる、皇室専用の農場で生産された米、野菜、動物の肉を使用して作られています。

 

 

単に野菜の生産や動物の飼育に限らず、バター、ヨーグルトなどの乳製品のほか、ソーセージやベーコンなどの加工食品も製造されています。そして、極力化学肥料や農薬などの使用を控えて、安全性を考慮して作られています。

 

 

御料牧場で採れた食材を1日おきに皇居へ運んでいるのですが、天皇家の方々が食するばかりではなく、天皇家が関わる様々な行事の料理に使用する食材としての位置づけもあります。ちなみに、料理をするのは【宮内庁管理部・大膳課(だいぜんか)】です。大膳課は和食、洋食、パンと洋菓子、和菓子の係に分かれています。

 

 

この御料牧場ですが、実は一般客の見学会も実施されています。とはいえ、さすがに勝手に見学に行くことは出来ません。宮内庁のホームページで募集を受け付けています。基本的に抽選での選抜になります。ただし、通年募集ではないので、興味のある方は開催時期と募集要項を、宮内庁のホームページで確認してください。『宮内庁 御料牧場 見学会』で検索すると見つかりますよ。

昭和天皇が希望するも、生涯食べることが出来なかった食材とは?

つづいて、天皇家の食にまつわるエピソードを2つ紹介しようと思います。

 

 

まずは昭和天皇です。

 

 

天皇家というと、もしかしたら好きなものを好きなだけ食べれると勘違いしている方もいるかもしれませんが、実際はそんなことはありません。

 

 

食事のメニューは健康維持のためにカロリー計算も行われていますし、食べたいと思って食べることが出来ない食材もありました。

 

 

昭和天皇は63年の在位期間を誇り、実在が確実視される天皇の中では最長期間の在位期間を誇る天皇としても知られています。

 

 

昭和天皇は魚が好きだったようで、イワシやアジなどを好んで食したとされています。特に好きだったといわれているのがウナギです。ウナギ料理の中でも『ウナギの茶漬け』が特に好きだったようですが、献上品という事もあり、めったに食べることは出来ませんでした。年に1、2回しか食べられなかったといいます。

 

 

その代わりに『ウナギのかば焼き』を食べることがあったそうです。記録によると、1984年には年間16回もウナギのかば焼きを食べたそうです。余程好きだったのでしょうね。

 

 

ウナギのかば焼きといえば、維新三傑の一人・西郷隆盛を思い出します。西郷ウナギのかば焼きが大好物で、好んで食したとされています。西郷は下戸でお酒を飲めなかったのですが、甘いものには目が無く、カステラも大好物だったといわれていますね。

 

 

話を戻しましょう。

 

 

その昭和天皇が、生涯何度も興味を示したものの、ついに食べることが叶わなかった食材があります。

 

 

それは『河豚(ふぐ)』です。

 

 

フグに興味を持った昭和天皇は、どうにか食べてみたいと、侍医(じい)と何度も議論を交わして念願を叶えようとしました。ですが、やはり『天皇陛下に万が一のことがあっては』ということで、ついに生涯それを実現することは出来なかったようです。

 

 

無理に押し通そうと思えばそれも出来たのかもしれませんが、日頃出される食事は、健康保持のためにきちんと計算されて出されていますから、それを考慮して天皇自ら『もっと食べたい』ということは無かったようです。普段の食事でも、(例え好物であったとしても)暴飲暴食はしなかったとされています。

今上天皇とタイの代表的な魚【仁魚】の意外な関係

1989年1月7日、昭和天皇の崩御(ほうぎょ)に伴い、皇室典範に則り、即位した今上天皇(現天皇陛下)は、実は魚類学者としても知られています。ちなみに、父親でもある昭和天皇も一流の生物学者だったことも知られています。

 

 

その中でも特にハゼに関する造詣が深く、昭和38年から現在(2018年10月時点)にいたるまで28編の論文を発表されており、論文以外にも『ハゼ科魚類の進化』などの著書もあるくらいです。

 

 

今上天皇には魚にまつわる有名なエピソードがあります。1964年皇太子時代にタイへ訪問した時の話です。

 

 

タイの食糧事情が厳しいと知った皇太子明仁親王(現、今上天皇)は帰国後、赤坂の御用池でティラピア(日本名:チカダイ)を50匹育て、それをタイへ寄贈し、『ティラピアの養殖』を提案しました。タイでは、この皇太子明仁親王のご厚意に感謝し、その感謝の意を込めてその名前から『仁』の一字をとって、

 

 

仁魚(プラーニン)』と命名されました。プラーというのは、タイ語で『魚』という意味です。

 

 

ティラピアは第二次世界大戦後、日本での食糧危機時代にも貴重なタンパク源として重宝されていましたが、その時の経験から、明仁親王はタイへの寄贈を思い立ったといわれています。

 

 

ちなみに、その50匹のティラピアはあっという間に1万匹以上に増え、現在でもタイでは広く食されています。

 

 

ということで、今回は【天皇家専用の食材生産地【御料牧場(ごりょうぼくじょう)】でした。

 

 

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